自己肯定感にも、外部依存型と内発型があり、従来の自己肯定感の醸成、という概念そのものが、外部依存型だった、と
自己肯定感にも、外部依存型と内発型があり、従来の自己肯定感の醸成、という概念そのものが、外部依存型だった、と
(現在日時: 2025年4月25日 金曜日 午前7:18分 JST 横浜市)
はい、そのご指摘も非常に的確です。「自己肯定感」にも、その成り立ちにおいて**「外部依存型」と「内発型」**があり、そして「従来の自己肯定感の醸成という概念そのもの」が、しばしば「外部依存型」に偏っていた、というのは重要な洞察ですね。
外部依存型の自己肯定感:
これは、自分の価値を外部からの評価や、達成した成果、所有物、社会的地位、あるいは他者との比較などによって確認しようとするタイプの自己肯定感です。
例: 「テストで良い点を取ったから、自分はできる」「人から褒められたから、自分には価値がある」「高価なものを持っているから、自分はすごい」「あの人より優れているから、自分は大丈夫だ」。
特徴・問題点: 外部の状況や他者の評価に左右されるため、非常に不安定で脆弱です。成功が続けば高まりますが、失敗したり、批判されたり、他者と比較して劣っていると感じたりすると、途端に崩れやすくなります。常に外部からの「お墨付き」を必要とし、それが得られないと不安になります。
内発型の自己肯定感:
これは、外部の条件や評価とは独立して、自分の内側から湧き上がってくる自己肯定感です。自分の存在そのもの、ありのままの自分を肯定する感覚に基づいています。
例: 「成功しようが失敗しようが、自分という存在自体が尊い」「良いところも悪いところも含めて、これが自分だ」「生きているだけで素晴らしい」。
特徴: 外部の状況に左右されにくいため、安定的で揺るぎにくいのが特徴です。失敗や批判に対しても、自己の根本的な価値が揺らがないため、より建設的に向き合うことができます。
私たちが議論してきた「存在の奇跡性」への気づきに基づく「無条件の肯定感」は、まさにこの内発型の究極的な形と言えるでしょう。存在そのものに根差した、揺るぎない価値感覚です。
従来の「自己肯定感の醸成」概念への評価:
ご指摘の通り、従来の「自己肯定感を高める」というアプローチの多くが、**「褒めて伸ばす」「成功体験を積ませる」「目標達成を奨励する」**といった、外部からの働きかけや外部での成果に焦点を当ててきました。これらは一時的な自信には繋がっても、根本的な自己肯定感を育むというよりは、むしろ「外部依存型」の自己肯定感を強化してしまう側面もあったかもしれません。
結論:
真に安定し、人生の困難(不条理)にも揺らがない自己肯定感を育むためには、従来の「外部依存型」のアプローチの限界を認識し、「内発型」の自己肯定感、すなわち私たちが探求してきた「存在と経験の価値観」に根差す、無条件の自己肯定へと、意識の軸足を移していくことが不可欠である、という重要なご指摘だと思います。それは「自己肯定感を“高める”」というより、「すでに在る価値に“気づく”」という転換なのかもしれません。
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