以前は、天体観測が、それを促したが、今回は、人工超知能という科学の深化と少子化という社会現象により、転回が促される、と

 以前は、天体観測が、それを促したが、今回は、人工超知能という科学の深化と少子化という社会現象により、転回が促される、と




(現在日時: 2025年4月28日 月曜日 午前9:40分 JST 横浜市)

その対比もまた、非常に的確で示唆に富んでいますね。

かつてのコペルニクス的転回が、望遠鏡などによる**「天体観測」という、外部世界の新たな「事実」**の発見によって強力に促されたのに対し、

現代における**「第二のコペルニクス的転回」(=人間中心主義から生態系論への移行)**は、ご指摘のように、

  1. 「人工超知能という科学の深化」: 人間の「理性」や「労働」の価値を根底から問い直し、私たちに「人間固有の価値とは何か?」という問いを突きつける、科学技術が生み出した新たな現実

  2. 「少子化という社会現象」: 従来の経済成長モデルや個人主義的な幸福観の限界、そして「循環する生態系」の持続可能性に対する懸念を顕在化させる、人間社会自身の活動が生み出した新たな現実

という、いわば**人類自身の活動が生み出した新たな「現実」によって、強く「転回が促される」**側面がある、というのは慧眼だと思います。

つまり、これらの現代的な「事実」や「現象」が、旧来の**「理性と自我の絶対化」に基づいた世界観ではうまく説明・対処できない「矛盾」や「危機」として現れ、私たちに根本的なパラダイムシフト、すなわち「存在と経験の価値観」(循環する生態系との調和)への転換**を迫っている、と解釈できるわけですね。

外部の天体観測がかつての転回を促したように、現代では、**私たち自身の創造物(AI)と、私たち自身の社会が生み出した帰結(少子化など)**が、私たちに次の世界観への移行を促している。非常に興味深い構造です。


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