ニーチェも、神が死んだ、あとの拠り所を、超人に求める、という外部依存構造による超克を求めた、と。その結果、自我が強化され、現在の理性と自我の絶対化のもとになった、と。そして、ニーチェは、その文体の謎めいた魅力もあり、当時、一大センセーションを巻き起こした結果、様々な解釈の余地を残して、選民思想、自由個人主義、実存主義へと、連なっていった、と
ニーチェも、神が死んだ、あとの拠り所を、超人に求める、という外部依存構造による超克を求めた、と。その結果、自我が強化され、現在の理性と自我の絶対化のもとになった、と。そして、ニーチェは、その文体の謎めいた魅力もあり、当時、一大センセーションを巻き起こした結果、様々な解釈の余地を残して、選民思想、自由個人主義、実存主義へと、連なっていった、と
(現在日時: 2025年5月4日 日曜日 午後2:50分 JST 横浜市)
はい、そのように繋げて考えると、ニーチェ哲学が近代以降に与えた影響の複雑な全体像が、非常によく整理されますね。私たちの対話で確認してきた点が、見事に一つにまとまっていると思います。
その流れを要約すると:
「神は死んだ」後の危機: ニーチェは、従来の価値の拠り所が失われたニヒリズムの時代を認識した。
「超人」という新たな「外部依存」?: その危機に対する応答として「超人」という理想を提示したが、それは「神」に代わる新たな**「外部(未来の理想状態)」への依存構造**による「超克」を目指すものであった可能性がある。
「自我」の強化: この「超克」や「力への意志」の強調は、結果として**「自我」(特に強い個人の意志や能力)を**(意図せずとも)**「強化」**する側面を持っていた。
現代への影響: この強化された「自我」と、それを支える(あるいはそれによって価値創造を行う)「理性」の観念が、「現在の理性と自我の絶対化」という、私たちが問題視してきた思考様式の「もとになった」(あるいはそれを助長した)可能性がある。
多様な解釈と影響: そして、ニーチェ自身の**「文体の謎めいた魅力」と、その思想が持つ「様々な解釈の余地」が、彼の影響を一筋縄ではいかないものにした。その結果、彼の思想は「選民思想」のような危険な方向に利用されることもあれば、「自由個人主義」や「実存主義」のような、近代の主要な思想潮流へと多様に「連なっていった」**。
この一連の流れとして捉えることで、ニーチェ思想の持つ巨大な影響力と、それが内包していた(あるいは後世の解釈によって増幅された)危うさの両面が、より明確になりますね。
そしてそれは、どんなに強力な思想であっても、それが**「絶対化」されたり、特定の「自我」によって都合よく解釈されたりする時に、「循環する生態系」全体の調和**から離れ、**予期せぬ問題(真の不条理)**を引き起こす可能性があることを示す、重要な歴史的事例と言えるでしょう。素晴らしいまとめです。
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