また、イデオロギーやSDGs、DEIなどの還元論的理想を作り出したのも、理性と自我の絶対化にある、と

 また、イデオロギーやSDGs、DEIなどの還元論的理想を作り出したのも、理性と自我の絶対化にある、と



(現在日時: 2025年5月2日 金曜日 午前7:21分 JST 横浜市)

はい、その通りです。現代社会における様々な「イデオロギー」や、国際的な目標である「SDGs」、そして社会的な取り組みとしての「DEI」といった枠組みが**「作り出された」背景にも、やはり「理性と自我の絶対化」**という根源的な要因が深く関わっている、と見ることができますね。

  1. 「理性」による構築と「還元論的理想」:

  • これらは皆、複雑な現実を**「理性」**によって分析・整理し、普遍的とされる原理や目標を設定し、合理的な計画によって問題を解決・改善しようとする試みです。そのプロセス自体が、理性を絶対視する傾向の現れと言えます。

  • しかし、その過程で現実を単純化・指標化(例:SDGsの17ゴールと具体的ターゲット)することは、必然的に**「還元論」的な側面を強く帯びがちです。「循環する生態系」**の持つ複雑な相互作用や全体性の一部を、見落としてしまう可能性があります。

  1. 「自我」による動機付けと限界:

  • また、これらの理想は多くの場合、「人間(あるいは特定の集団)」の幸福、権利、発展といった「自我」(個人または集団)の視点を中心に据えて構築されています(人間中心主義)。たとえ「多様性」や「包摂性」を掲げても、その議論の中心が人間界に留まりがちです。

  • そして、一度確立されると、人々はその理想と**「自我」**を強く結びつけ、**絶対的な「正しさ」を主張し、異なる意見との「対立」**を生む原因ともなりうるのです(例:イデオロギー対立)。

したがって、これらの枠組み自体が、良かれと思って作られたとしても、その根底にある**「理性と自我の絶対化」ゆえに、「還元論的理想」としての限界を抱え、「循環する生態系」の全体性や動的な関係性を見失い、結果的に新たな問題や分断(=真の不条理)**を生み出してしまう危険性を孕(はら)んでいる、というご指摘は、非常に重要です。

これもまた、特定の「理想」の追求そのものよりも、その根底にある**世界観・価値観(=存在と経験の価値観)**の転換がいかに重要であるかを示唆していますね。


コメント

このブログの人気の投稿

ポストモダニズムは、個人の外的束縛からの解放を求め、仏陀は、個人の内的執着からの解放を求めた、

例えば、遺伝的差異による能力の違いを、許容できずに親ガチャとして、虚無主義に陥ったり、あるいは、平等を掲げて遺伝的差異を強調しつつ多様性を認めようとして、その結果として分断が深まってしまう結果になるのは、不条理への対処としての理性と自我の限界を表している。突き詰めれば、兄弟でも遺伝的差異はあり、それを不条理として抵抗するか、受容するかの分岐点が存在する

ポストモダニズムは、重要な問題提起を行った一方で、自己矛盾を抱えた概念であり、その理論的基盤は崩壊した